肝細胞がんは、肝臓の細胞ががん化したものです。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、炎症やがんがあっても初期には自覚症状がほとんどないため、医療機関での定期的な検診や、ほかの病気の検査のときなどに、異常を指摘されることも少なくありません。
肝細胞がんの発生には、肝臓の慢性的な炎症や肝硬変が影響しているとされています。
そのため、健康診断などで肝機能の異常や肝炎ウイルスの感染などを指摘されたときには、まずは内科や消化器内科、または身近な医療機関を受診するようにしましょう。
(国立がん研究センターがん情報サービス「肝細胞がん」ページにリンクします)
佐賀県では、肝がんで亡くなる人が全国平均よりも、非常に多いです。
肝がん粗死亡率の推移 1)
粗死亡率:1年間に10万人あたり何人死亡したかの割合
佐賀県ではメタボ肝がんが増えています。
佐賀県における肝がんの成因の推移(1995-2019) 2)
メタボ肝がんとは?
正常の肝臓
メタボ脂肪肝
(NAFLD)
リスクの高い
メタボ脂肪肝
(NASH)
メタボ肝硬変
メタボ肝がん
NAFLD :Non-Alcoholic Fatty Liver Disease
NASH:Non-Alcoholic Steato-Hepatitis
- メタボ脂肪肝とは、食べ過ぎや運動不足によって引き起こされる脂肪肝のことです。
- これに由来する肝硬変・肝がんをメタボ肝硬変・メタボ肝がんと呼びます。
- 肝硬変や肝がんとなる前の状態を、リスクの高いメタボ脂肪肝(NASH)と呼び、進行する前に発見し、治療をすることが大切です。
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出典
1)政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)「人口動態調査」を基に佐賀県 健康福祉部 健康福祉政策課 がん撲滅特別対策室が作成
2)佐賀大学医学部附属病院肝疾患センター調べ