膵臓がんは、多くは膵管に発生し、そのほとんどは腺がんという組織型(がんの種類)です。
膵臓は、がんが発生しても小さいうちは症状が出にくく、早期の発見は簡単ではありません。
進行してくると、腹痛、食欲不振、腹部膨満感(おなかが張る感じ)、黄疸、腰や背中の痛みなどが起こります。
その他、急に糖尿病が発症することや悪化することがあり、膵臓がんが見つかるきっかけになることもあります。
ただし、これらの症状は膵臓がん以外の理由でも起こることがあります。また、膵臓がんであっても起こらないことがあります。
(国立がん研究センターがん情報サービス「膵臓がん」ページにリンクします)
佐賀県では、膵がんで亡くなる人が年々増加しています。
膵がん粗死亡率の推移 1)
粗死亡率:1年間に10万人あたり何人死亡したかの割合
佐賀県は、年齢調整死亡率では全国で最も死亡率が高いです。(2021年)
膵がん75歳未満年齢調整死亡率の推移 1)
年齢調整死亡率:もし人口構成が基準人口と同じだったら実現されたであろう死亡率のこと
メタボがあると、膵がんの発生リスクが高まります。
膵癌発症の危険因子 2)
2.0倍
1.7倍
1.6倍
1.6倍
2〜7倍
複数の因子があると、さらにリスクが高まります。 3)
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出典
1)政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)「人口動態調査」を基に佐賀県 健康福祉部 健康福祉政策課 がん撲滅特別対策室が作成
2)Klein, A. P. Pancreatic cancer epidemiology: understanding the role of lifestyle and inherited risk factors. Nat. Rev. Gastroenterol. Hepatol. 18, 493–502 (2021)
3)Park, S. K. et al. Metabolic syndrome, metabolic components, and their relation to the risk of pancreatic cancer. Cancer 126, 1979–1986 (2020)